瀬戸内に生まれた、水上で姿を変える美術館|坂茂が形にした「静けさと自由」

2023年、広島県の海辺に開館した下瀬美術館は、水上に可動する展示室を備えた世界初の美術館として注目を集めています。設計を担当した坂茂氏は、瀬戸内の自然と地域産業の技術を融合し、静けさと自由を共存させた建築を完成させました。
レアアース問題。日本発の2つのゲームチェンジャー

スマホからEVまで、私たちの毎日を支えているレアアース。文字通り“レア”な金属で、EVのモーターには欠かせない心臓部です。
でも、この便利な素材には大きな落とし穴があるのです。
衛星で変わるフランスのワインづくり – 気候変動の最前線

フランスのぶどう栽培は、気温上昇と干ばつの頻度増加により、栽培サイクル・ぶどうの成熟・アルコール度数・酸度・収穫時期・労働環境・市場動向のすべてで変化を迫られています。
奇跡のブドウ「メイヴ」- 農薬も不要、極寒から灼熱まで実る驚異の適応力

マイナス30℃の北海道から30℃を超える沖縄まで。世界唯一の新品種が、日本のワインの未来を塗り替える!
エアコンを使わないパリの都市冷房の仕組み

パリ市では、これまでに900以上の建築物が都市冷却ネットワークに接続されており、110キロメートルの地下配管を通じて、冷水で各施設を冷房しています。エアコンを使わない都市冷却ネットワークのしくみとは?
日仏が協力してレアアースリサイクル工場を建設

フランス南西部のピレネー・アトランティック県ラックにおいて、リヨンの企業カレスター社が主導するレアアースのリサイクル・精製工場の建設が開始されました。この工場は、中国がほぼ独占しているレアアース市場において、ヨーロッパの自立性を高めることを目的とし、フランスと日本の企業・政府機関が共同で資金を拠出し、レアアースの安定供給と資源の有効活用を目指すプロジェクトです。
核融合エネルギーとITER

ITERは、太陽や星のエネルギー源である核融合を地球上で再現し、二酸化炭素を排出しない大規模な発電エネルギー源としての実現可能性を実証することを目的とした、世界で最も野心的なエネルギープロジェクトの一つです。核融合は、燃料となる水素同位体(重水素とトリチウム)が豊富に存在し、原理的に「実質的に無制限、クリーン、安全、そして手頃な価格のエネルギー」を提供できると期待されています。ITERの科学プログラムの成果は、「将来の核融合発電所の道を切り開く上で決定的なものとなる」とされています。
Pioniq Technologies – 重要資源を使わない充電式マイクロバッテリー

Pioniq Technologiesは、酸化チタンとアルカリ金属を基盤とした、クリティカルマテリアルを使用しない充電式マイクロバッテリーを開発し、風力発電所向けのモビリティ用途や定置型貯蔵市場向けの大型バッテリーの開発を目指しています。
Voltify Semiconductor – 医療の未来を切り拓く、超小型エネルギー貯蔵部品を開発
Voltify Semiconductorは、最小限のクリティカルマテリアルを使用し、従来より10倍高密度なエネルギー貯蔵コンポーネントを開発しました。「私たちのソリューションは、特に誘導技術を活用することで、経皮的に複数回充電することが可能です」という発表がされており、医療用インプラントへの応用が期待されています。
フランスの農業の現状と課題

2025年のフランス農業は、価格や収入、環境問題、世代交代など多くの課題を抱えています。政府は農業団体の要望に応えて新法を急遽可決しましたが、環境団体からは規制緩和だと批判されています。国際農業見本市(SIA)は、こうした課題について農業関係者・政府・消費者が議論し対話を深める場となっています。