フランスのCTRL Energy社が開発したLepoとは?
LEPOは、フランスのスタートアップ企業であるCTRL Energyによって開発された革新的なエネルギー貯蔵技術です。
このバッテリーは、完全にモジュール化され、再利用可能で、ワイヤレスで動作します。
リサイクル素材から作られており、持続可能なエネルギーの未来を切り開くことを目指しています。
LEPOのバッテリーには炭素排出量を削減する能力があり、40年以上の耐久性を誇ります。
Lepoエネルギー貯蔵ソリューション
LEPOには、2つの異なる製品が存在します。一つはエネルギー貯蔵ソリューションであり、もう一つは環境に優しいプラスチック素材です。
LEPOはまだ商品化されていませんが、2025年末には発売される予定で、価格は約300ユーロになると予想されています。
LEPOのエネルギー貯蔵ソリューションには、以下の特徴があります:
- モジュール設計:
ユーザーは、レゴブロックのようにモジュールを追加または削除することで、エネルギー貯蔵システムを簡単にカスタマイズできます。そのため住宅から産業用途まで幅広い用途に使用することができます。
- 持続可能性:
バッテリーは完全にリサイクルされた材料で作られており、最大40年の寿命を持ち、従来のバッテリーに関連する廃棄物を大幅に削減します。
- スマート技術:
個々のセルの健康状態を監視する高度なシステムを組み込んでおり、欠陥のあるセルのみを交換することで、従来のバッテリーと比較して最大70%のコスト削減が可能です。
- 環境への影響:
従来の鉛酸バッテリーの代わりにLEPOを使用することで、1ユニットあたり約190 kgのCO2排出を削減できます。
- 高いエネルギー密度:
LEPOシステムは、高いエネルギー密度を持つため、限られたスペースでも効率的にエネルギーを貯蔵できます。これにより、都市部やスペースが限られた場所でも導入しやすくなります。
LEPOプラスチック素材
もう一つのLEPOは、環境への影響を大幅に軽減することを目的とした新しいタイプのプラスチックです。このプラスチックは、微生物の働きによって最終的に二酸化炭素(CO2)と水に分解される特性を持ち、持続可能な材料として注目されています。
環境に優しいプラスチック素材には、以下の特徴があります:
- CO2排出量の削減:
LEPOは製造過程でのCO2排出量を大幅に削減でき、環境保護の観点から非常に価値のある素材です。
- 生分解性:
LEPOは微生物によって比較的短期間で分解されるため、廃棄物管理の面でも利点があります。
LEPOプラスチックの具体的な用途と産業での利用例
LEPOプラスチックは、環境に優しい特性を持つ新しいタイプのプラスチックであり、さまざまな産業での利用が期待されています。
以下に具体的な用途と産業での利用例を示します:
- 包装業界:
LEPOプラスチックは、食品や飲料の包装への使用に最適です。軽量で耐久性があり、気密性や防湿性に優れています。これにより、食品の鮮度を保ちつつ、廃棄物を減少させることが可能です。
- 医療分野:
LEPOは生分解性の特性を活かし、使い捨て医療器具や包装材として利用されることが期待されています。滅菌処理が容易で、感染症のリスクを軽減するため、多くの医療機器に適しています。
- 電子機器:
LEPOプラスチックは、断熱材や配電子機器の部品やケースへの使用も予想されています。絶縁性が高く、複雑な形状にも対応できるため、電子機器の軽量化や安全性向上に寄与します。
- 農業:
農業用フィルムや灌漑システムなどにもLEPOプラスチックが利用されることが考えられます。耐久性と柔軟性が求められる農業生産において、その特性が活かされます。
モジュール式のLEPOバッテリーも、LEPOプラスチックも、持続可能な未来のために、とても大切な製品になると思うんだ。生分解性のLEPOプラスチックのおかげで、海洋プラスチックごみの問題解決の方向性が大きく変わりそうだよ。フランスでも食品や飲料の包装などは、脱プラスチックのための取り組みとして、紙や木製の製品に変わってきているけど、水分や油分に弱かったりしてやはり利便性の低さは避けられないし、紙や木の利用が増えることが森林破壊に繋がるのでは、という不安も拭えない。LEPOプラスチックは完全に生分解性であることから、安心して使用できることが期待されている。パリロボ的には、EM菌を混入したプラスチックを採用してもらって、使えば使うほど環境にいい製品にしてくれたら更に言う事なしだけどね。
また、LEPOエネルギー貯蔵システムのほうは災害の多い日本などに最適だと思うんだ。レゴブロックのように誰にでも簡単に組み立てることができ、目的や状況に合わせて自由に組み合わせられるというフレキシブルな点は、避難生活などにとても役に立つと思うんだ。
避難時にモバイル式の重いバッテリーを各家庭から運び出す負担を減らし、車に常時積んでおいたり、避難時に使用される体育館などに常時保管しておいて、必要な人に必要な枚数を貸し出たりすれば、水害時に浸水する心配もなく、身軽に避難することができるはず。官民ともに、安心な未来のために是非活用してもらいたい技術だね。





