image.png
戦争が長引き、ロシア軍、ウクライナ軍ともに兵器不足が深刻化している状況では、前線での即席修理&再利用システムが、戦力をつなぎ止め、勝敗を左右する切り札となると見られています。
支援国 支援内容の概要
ベラルーシ 戦車・装甲車の修理(第140修理工場などによる整備支援)、自国部隊保有の戦車・火砲や弾薬のロシア軍への提供、ベラルーシ製軍用トラック(MAZ製)をロシア軍が物資輸送に利用など兵站面の広範な協力。※2022年には予備倉庫から装備・弾薬を供与し、2023–24年は稼働部隊の装備を直接融通。
北朝鮮 大口径砲弾の大量供給(海路・鉄路経由で数百万発規模。一時は前線のロシア砲兵が発射する砲弾の大半が北朝鮮製だったとの分析)、ロケット弾・短距離弾道ミサイルの提供(長射程ロケット砲や「KN-23」系ミサイルの供与との情報)、さらには兵員派遣(2024年までに合計1万4千人規模の北朝鮮軍人がロシア西部に派遣されたとのウクライナ側情報)。これらによりロシア軍は消耗した砲弾・兵力を補い、ウクライナに対する消耗戦を維持しています。
イラン 無人機(ドローン)技術の供与と生産協力。イラン製の自爆型ドローンShahed-136(ロシア名「Geran-2」)や偵察攻撃複合ドローン(Mohajer-6など)をロシア軍は多数運用しており、これらはイランからの供与・技術支援によるものです。イラン人技術者がロシア軍に操作訓練や整備ノウハウを提供したとも伝えられ、ロシア国内ではタタールスタン共和国イェラブガにイラン設計ドローンの現地生産工場を共同建設中と米情報当局は見ています(2023年合意)。加えて、イランから迫撃砲弾や小火器弾薬などの供給もうかがわれ、ロシアの弾薬不足緩和に寄与している可能性があります。
中国 電子部品・デュアルユース技術の迂回供給。中国は公式には武器支援を否定していますが、実際には民生用を装った先端電子部品や光学機器の輸出を通じてロシア軍需産業を側面支援しています。ロシア製武器からは中国製のマイクロチップやアンテナ等が相次いで発見されており、制裁下でもロシアが精密誘導兵器やドローンを生産・維持できている背景に中国企業経由の調達があると見られます。また、長距離ドローンの共同開発も報じられ、ロシア国営企業アルマズ・アンテイ傘下のクポル設計局が中国国内に極秘の無人機工場を設立し、現地の協力で長距離攻撃型UAV「Garpiya-3」を開発・量産したとの情報があります。さらに中国はロシア産エネルギー購入や経済協力を通じて巨額の資金流入をもたらし、「経済面で密接な支援」を行っています。
パリロボくん
パリロボくん