ウクライナでの戦争は、戦闘機から衛星、大砲に至るまで、ヨーロッパ諸国の米国への依存を強めてきました。特に2019年から2023年の間、ヨーロッパ大陸の武器輸入の55%が米国からのものでした。
米国による外交政策の重大な転換、特にドナルド・トランプ氏のホワイトハウス復帰以来、ヨーロッパの防衛産業界全体に衝撃が走っています。一部の国防総省当局者が示唆する2万人の米軍部隊の撤退は、ウクライナ戦争前の兵力水準への回帰を意味するだけでなく、ワシントンのモスクワの利益へのますます明確な傾斜が多くの首都で深い懸念を引き起こし、依存を制限するための前例のない検討が始まりました。
ヨーロッパ
「ロシアはフランスとヨーロッパにとって脅威となった」。エマニュエル・マクロン大統領は3月5日水曜日、欧州防衛強化策を議論する特別サミットの前日にこの発言を行っています。米国が欧州との同盟関係から離れ、ウクライナへの支援を減らしてロシアに接近する中、欧州はウクライナの同盟国と自国の国境をロシア軍から守るための体制を整えており、ロシアの軍事力に対抗するために、戦略と戦力の両面から様々な取り組みを進めています。
戦略面では、ヨーロッパ各国は連携を強化し、集団安全保障体制を強化しようとしています。
ロシアによるウクライナ侵攻は、ヨーロッパの安全保障環境を大きく変え、各国は自国の防衛力強化と同時に、ヨーロッパ全体の防衛能力向上に向けて協調する必要性を強く認識しています。
GDPRは、個人データの保護を強化し、企業にデータ管理の責任を明確化することで、グローバルなデータ保護の標準を大きく引き上げました。企業は、GDPRに準拠するために、データ収集や処理の方法を見直し、透明性とセキュリティを確保する必要があります。GDPR対応のために、企業はデータ保護オフィサーの設置やシステム改修などの投資を強いられ、EU委員会の調査では、中小企業の平均コストが約9.5万ユーロ(約1,500万円)、大企業では数百万ユーロ規模に達していることが推定されています。
また、規制遵守のための書類作成や監査が増加し、業務効率が低下した事例も報告されています。総合的にGDPRは、EUのGDPを0.1~0.3%押し下げたとの試算(欧州議会調査, 2019)も出ており、投資に見合う成果があるのかを疑問視する声も上がっています。
2024年12月28日より、フランスを含む欧州連合(EU)域内で販売される小型・中型電子機器にUSB Type-Cのユニバーサル充電器が義務付けられました。これにより、多くの電子機器で同じ充電器が使用可能になり、年間1万1千トンの電子廃棄物削減と2億5千ユーロの個人消費節約が期待されるとのことです。パソコンは2026年4月28日まで猶予期間があります。
ドイツでは、水素列車の導入が本格化し始めています。2024年12月15日からのダイヤ改正に合わせて、Siemens Mobility製の「Mireo Plus H」水素列車がバイエルン州とベルリン・ブランデンブルク州で営業運転を開始する予定です
国際政治学者であるドミニク・モイシ氏が、フランスの日刊紙Les Echosで連載している『世界の眺め』で、2024年10月28日号に「日本から見た世界」について書かれていましたので、記事を日本語でまとめてみました。日本を訪れたフランス人地政学者が考えた日本から見た世界と、日本の皆さんが考える日本から見た世界に違いはあるでしょうか?