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1960年代に誕生し、世界で初めて商業運航を成功させた超音速旅客機「コンコルド」のデルタ翼とドロップノーズを備えた優雅な姿は、当時の航空ファンに“空のコンセプトカー”と形容され、退役から20年以上経た今日でも伝説的な存在です。2003年に滑走路から退きましたが、2025年5月に、国の重要文化財となることが発表されました。
視点 特徴 目的・効果
極端に細長い機首+ドロップノーズ 離着陸時はコックピット視界確保のため機首を 12.5° 沈め、巡航時は滑らかな「針形」へ戻す可変構造 視認性と超音速時の空気抵抗低減を両立
デルタ翼(無尾翼) 三角形の主翼が機体全体と一体成形されたかのようなシルエット 構造を簡素化しつつマッハ 2 以上で安定した揚力を確保
オールホワイト塗装と連続曲面 60°C 近くまで発熱する外板を太陽光反射率が高い白で統一。リベット外面も平滑仕上げ 熱制御と空気抵抗の最小化、美観の強調
胴体後端にターボジェット 4 基を集中配置 エンジンナセルを胴体と翼の境目に密着 抵抗を抑えつつ推力線を機体重心に近付け、スリムな外観を形成
機体全体が「先端へ向かって細くなる槍」 コックピットから垂直尾翼へ向かう流線が一筆書き 超音速衝撃波の発生をコントロールし、美しく先進的な印象を与える
項目 仕様
巡航速度 マッハ1.7(約2,100 km/h)
航続距離 4,250海里(約7,870 km)
乗客定員 64~80名
巡航高度 60,000フィート(約18,300 m)
機体全長 201フィート(約61.3 m)
翼幅 106フィート(約32.3 m)
エンジン 4基のSymphony™中バイパスターボファンエンジン(アフターバーナーなし、推力35,000ポンド)
燃料 100%持続可能な航空燃料(SAF)対応
環境性能 ネットゼロ炭素排出を目指す
騒音基準 ICAOチャプター14 / FAAステージ5準拠
項目 仕様
全長 約30.4メートル(99.7フィート)
翼幅 約9.0メートル(29.5フィート)
巡航速度 マッハ1.4(約1,510 km/h)
最大速度 マッハ1.5(約1,593 km/h)
巡航高度 約16,800メートル(55,000フィート)
エンジン General Electric F414-GE-100(推力22,000ポンド)
騒音レベル 約75 EPNdB(車のドアを閉める音程度)
乗員 1名(パイロット)
コックピット視界 前方窓なし、4Kカメラとモニターによる外部視界システム(XVS)を使用
初飛行予定 2025年
項目 仕様
開発企業 スペース・トランスポーテーション(凌空天行科技有限公司)
初飛行予定 2027年(原型機)
巡航速度 マッハ4(約4,900 km/h)
飛行高度 約20 km(近宇宙空間)
航続時間 地球上のほとんどの地点を3時間以内で到達可能
エンジン 筋斗云(JINDOU-400)高速衝圧エンジン(推力400kg以上)
機体構造 高耐熱性の複合材料を使用した全複合材構造
気動設計 高揚抗比の乗波体(waverider)設計
離着陸方式 垂直離着陸(VTOL)機能を備える予定
パリロボくん
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